妖怪アパートの幽雅な日常 名言といえばこれ
偶然見たアニメ「妖怪アパートの幽雅な日常」
もともとはヤング向け小説がコミック化され、さらにアニメ化されたもの。 びっくりするくらい、名言だらけです。 今年2017年の「騙されたと思って読んでみてほしい小説」ナンバーワンです(選者私)
名言の定義
ここでの名言を一応定義しておきます。
ここでの名言とは
「私の心に刺さり、時折思い出し、味わいたくなる言葉」
のことです。 これから妖アパの名言を取り上げていこうと思っていますが、以後すべて名言はこの意味で取り扱います。
人はそれぞれ、歩んできた人生も、生きてきた環境も、背負ってるものも違う。
だから刺さる言葉も違うでしょう。
私に刺さったからといって他の人にも刺さるとは限らない。
時は流れ、人も環境も移り変わっていく中で、以前は刺さらなかったけど、今は刺さる、とかその逆ってことは十分ありうると思うのです。
事実、私が妖アパに引っかかったのだって、今だからだと思う。 今だから、こんな、ともすると青臭い言葉たちがグサグサ刺さってくるのじゃないかと。
そんな面白いことが起こるのが人生だから、この私の文章がもしちらっとでも誰かの鼻先をかすめて、この本を、コミックスを、アニメのBDやDVDを目にして、心に刺さる一言に出会うことがあるかもしれない。
そんな時、それ私にも刺さったの〜と思いを共有できたとしたら、それってちょっといいなと思うのです。
名言ナンバーワン
主人公夕士の座右の銘とも言える言葉になる、霊能力者龍さんの名言中の名言。 妖アパファンの多くが大好きな言葉だと思います。
「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」
これって、夕士でなくてもおお〜ぐらいは思うんじゃないかな。 私はグサグサでした。
夕士ぐらいの高校生の時に出会ってたらどうだったかな、と思いはするけれど、今この年齢で出会ったからこそ、なんだか胸にズドンときた、この言葉。
人生100歳まで生きるのが稀ではなくなってきていて 50歳ではまだまだあと半分あるとも言われてきている今、 50歳でもまだまだこの言葉は通用するんじゃないかなと思うのです。
定年が55歳だった時代では50歳はもう仕上げの時期だったかもしれません。 だけど定年は60になり、65になりと伸びてきて、定年を過ぎたからといって人生が終わるわけでもない。 実際自分より年上の皆さんもとてもお元気だし、自分だって下手すりゃあと30年から50年は生きるのだと思うと、人生はまだまだ長くて、世界は相変わらず果てしない。
転職がうまくいかなかったとか、貯金がゼロになったとか、増えると思って突っ込んだ投資で大損こいたとか、いろんなことあったけど、
「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」
と言われれば、人生終わった感さえも吹っ飛び、不安より好奇心、後悔よりそれを餌(糧?)にしてやろうって気持ちの方が自分の中で大きくなっていくのを感じます。
50歳っていろいろ考えるのですよ。 節目の年だし、なんせ半世紀。 同窓会を開いたりするのにとても都合の良い年齢。 だけどなってみると自分が高校生の頃思っていた50歳より全然若い感じがする。 少なくとも老人な感じはしない。
だからこの言葉は夕士のような将来どうなるか全然わからない若者、子供にはもちろんだけど、40代、50代のちょっと迷える大人から盛大に惑っている大人まで元気が出る言葉だと思うのです。
龍さんて?
龍さんとは、妖怪アパートの幽雅な日常の主人公、稲葉夕士が住むことになる賄い付き家賃2万5千円のアパート、寿荘の住人の一人(たぶん人間)。
美しい長い黒髪を赤いリボンでさらっと束ね、長めの黒いジャケットに白いシャツ、いつも涼しい顔で夕士のことを見守ってくれる超絶美男子霊能力者です。
夕士にとっても憧れの人ですが、私にとってもスーパー憧れる人。
大好き、龍さん💘